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「アメリカの大学はとにかく学費が高い」
そんな話を聞いて、子どもの大学費用について漠然とした不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「いったいいくら用意すればいい?」
「今の貯金で足りる?」
「大学費用を全部親が払わないといけないの?」
実は、わが家も同じです。
子どもの大学進学が近づくにつれて、成績や大学選びのことはもちろん、「大学資金は足りるだろうか」という不安もどんどん大きくなってきました。
アメリカの大学は高いと分かってはいても、実際にどのくらい必要なのか、Financial Aidはどのくらい受けられるのかもよく分からない。そんな漠然とした不安を抱えながら、私自身も大学費用について調べ始めました。
そこで分かってきたのが、大学が提示している金額を、必ずしもすべて家庭で負担するわけではないということです。
GrantやScholarshipなどのFinancial Aidを受けられる場合もあり、大学や家庭の状況によって実際に負担する金額は変わります。
「大学は高いから、うちは大丈夫かな」と不安なままでいるのではなく、まずは大学費用の仕組みやFinancial Aidについて知ることから始めてみませんか。
この記事では、私自身も調べながら学んだことをもとに、大学費用の基本的な考え方から、わが家の場合の負担額を調べる方法までわかりやすく紹介します。
まずは「大学にいくらかかる?」を知ろう
大学費用について考えるとき、まず知っておきたいのが、Cost of Attendance(COA)です。
Cost of Attendanceとは、大学に1年間通うためにかかる費用の目安で、Tuition(授業料)だけではありません。
たとえば、
- Tuition & Fees(授業料・諸費用)
- Housing(住居費)
- Food(食費)
- Books & Supplies(教科書・学用品)
- Transportation(交通費)
などが含まれます。
大学のWebサイトを見て、「年間こんなにかかるの?」と驚くこともあるかもしれません。
ただし、ここで大切なのが、Cost of Attendance=実際に家庭が支払う金額、とは限らないということです。
表示されている金額だけを見て諦めない
大学からGrantやScholarshipなどの返済不要のFinancial Aidを受けられる場合、それらを差し引いた金額がNet Priceです。
簡単に考えると、
Cost of Attendance − Grant・Scholarship = Net Price
となります。
たとえば、Cost of Attendanceが年間$60,000の大学でも、GrantやScholarshipを$25,000受けられる場合、Net Priceは$35,000になります。
もちろん、実際にどのくらいのFinancial Aidを受けられるかは、家庭や大学によって異なります。
大切なのは、「年間$60,000だから、わが家には無理」と表示金額だけで判断しないこと。
まずは「その大学にいくらかかるのか」だけでなく、Financial Aidを差し引いたあと、わが家の場合はいくらくらいになるのかを考えていきましょう。
大学費用を助けるFinancial Aidにはどんなものがある?
大学費用をすべて家庭の貯金だけでまかなうのではなく、条件に応じてさまざまなFinancial Aidを利用できる場合があります。
まずは、「返済不要のお金」「働いて得るお金」「借りるお金」があると考えるとわかりやすいです。
Grant・Scholarship|返済不要のお金
GrantやScholarshipは、基本的に返済する必要のないFinancial Aidです。
Grantには家庭の経済状況などをもとに支給されるものがあり、Scholarshipには成績やスポーツ、特定の条件などをもとに支給されるものもあります。
Federal Governmentだけでなく、州、大学、民間団体などから提供されるものもあります。
Work-Study|働いて得るお金
Federal Work-Studyは、対象となった学生が在学中に仕事をして給与を得る制度です。
Grantのように決まった金額がそのまま支給されるのではなく、実際に働いた分の給与を受け取ります。
Student Loan|借りるお金
Student Loanは、大学費用をまかなうために借りるお金なので、基本的には返済が必要です。
Federal Student Loanのほか、Private Student Loanなどもありますが、Loanは将来返済することを考えて、借りる金額や条件を確認することが大切です。
FAFSAがFinancial Aidを調べる第一歩に
Federal Grant、Federal Work-Study、Federal Student Loanなどを申請するために使われるのがFAFSAです。
また、州や大学のFinancial Aidを決める際にFAFSAの情報が使われることもあります。
FAFSAについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
わが家の場合はいくら?Net Price Calculatorを使ってみよう
大学費用への不安を減らすために、まず試してみたいのがNet Price Calculatorです。
Net Price Calculatorは、大学ごとのWebサイトなどで利用できるツールで、家庭の収入や家族構成などの情報を入力すると、GrantやScholarshipを差し引いたあとのNet Priceの目安を確認できます。
志望大学がまだ決まっていなくても大丈夫です。
気になる大学や近くの州立大学、私立大学など、いくつかの大学で試してみましょう。
Net Priceの目安を知ることで、「大学ってこんなに高いんだ……」という漠然とした不安を、「わが家の場合、この大学ならこのくらいかかる可能性がある」という具体的な数字に変えることができます。
Net Price Calculatorの金額はあくまで目安
ただし、Net Price Calculatorで表示される金額は、実際に受け取れるFinancial Aidの金額を保証するものではありません。
最終的なFinancial Aidは、FAFSAなど必要な申請を行い、大学から届くFinancial Aid Offerで確認します。
まずは「払える・払えない」と考える前に、自分の家庭の場合、どのくらいの大学費用になりそうなのかを知るところから始めてみましょう。
大学資金が十分に貯まっていなくても、今からできること
「もっと早くから大学資金を貯めておけばよかった」
大学進学が近づいてから、そう感じることもあるかもしれません。
でも、ここまで見てきたように、大学費用は家庭の貯金だけで考えるものではありません。
まずはNet Priceの目安を調べ、Financial Aidを確認したうえで、わが家が実際に負担できる金額との差を考えてみましょう。
大学を選ぶときにも、「入りたい大学か」だけではなく、Financial Aidを差し引いたあとに無理なく支払える大学かという視点が大切です。
それでも費用が足りない場合には、Scholarshipをさらに探す、大学のPayment Planを利用する、学生がアルバイトをするなど、ほかの方法も検討できます。
Student Loanも選択肢のひとつですが、借りたお金は将来返済する必要があります。まず返済不要のAidを確認し、それでも不足する金額をどうするかという順番で考えていきましょう。
まとめ|「大学費用が不安」なら、まずは知ることから
「アメリカの大学は高い」と聞くと、今の貯金で足りるのか、いったいいくら準備すればいいのか不安になります。
私自身もまだ調べている途中ですが、漠然と不安に思っているだけではなく、「わが家の場合はいくら必要なのか」「利用できるFinancial Aidはあるのか」をひとつずつ調べていくことが、大学資金を考える第一歩だと感じています。
このサイトでも、FAFSAやFinancial Aid、大学費用について、私自身が調べながら学んだことを順番に紹介していきます。
