高校生活が始まると、Transcript(トランスクリプト)という言葉を耳にする機会が増えます。
「通知表とは違うの?」
「大学出願に必要と聞いたけれど、何が書かれているの?」
「いつもらえるの?」
と疑問に思う保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Transcriptの役割や記載内容、Report Card・Progress Reportとの違いについて紹介します。
Transcriptとは?
Transcript(トランスクリプト)とは、高校で履修した授業や成績、取得した単位(Credits)などが記録された公式の成績証明書です。
日本の通知表のように、学期ごとの成績を知らせるだけの書類ではなく、高校生活を通して積み重ねた学習記録がまとめられています。
Transcriptには、例えば次のような内容が記載されます。
- 生徒の氏名・学年
- 学校名
- 履修した授業名
- 各授業の成績(A〜Fなど)
- 取得した単位(Credits)
- GPA(成績平均)
- 累積GPA(Cumulative GPA)
- 卒業に必要な単位の取得状況(学校による)
学校によって書式や記載内容は多少異なりますが、「高校生活の公式な学習記録」という役割は共通しています。
そのため、Transcriptは大学出願や転校など、さまざまな場面で提出を求められる重要な書類です。
なぜTranscriptは重要なの?
Transcriptが重要といわれる理由は、高校生活の成果を証明する公式な記録だからです。
高校でどの授業を履修し、どのような成績を収め、必要な単位を取得してきたのかが1枚の書類にまとめられています。
そのため、次のような場面でTranscriptの提出を求められることがあります。
- 大学へ出願するとき
- 奨学金を申請するとき
- 他の高校へ転校するとき
- 一部のプログラムへ応募するとき
特に大学出願では、GPAだけでなく、どのような授業を履修してきたのかも確認されます。
例えば、APクラスやHonorsクラスなど、難易度の高い授業を履修していたこともTranscriptから分かります。そのため、Transcriptは単なる「成績表」ではなく、高校4年間の学びや努力を記録した大切な書類といえるでしょう。
また、Transcriptは日本の通知表のように毎学期配布されるものではありません。
学校によって異なりますが、非公式版(Unofficial Transcript)は、Student Portal(ポータル)からPDFで確認・ダウンロードできることが多くあります。
一方、大学出願などで提出する公式版(Official Transcript)が必要な場合は、スクールカウンセラーや学校事務へ依頼して発行してもらうのが一般的です。
Transcript・Report Card・Progress Reportの違い
高校では、Transcriptのほかに、Report CardやProgress Reportという書類もあります。
名前が似ているため混同しやすいですが、それぞれ役割が異なります。
| 書類 | 目的 | 発行されるタイミング |
|---|---|---|
| Progress Report | 学期途中の学習状況を知らせる中間報告 | 学期の途中 |
| Report Card | 学期ごとの成績を知らせる通知表 | 学期末 |
| Transcript | 高校で履修した授業・成績・単位などを記録した公式な成績証明書 | 必要に応じて発行 |
Progress Report
Progress Reportは、学期の途中で配布される「中間報告」です。
現在の成績や課題の提出状況などを確認できるため、「このままでは成績が下がりそう」「もう少し頑張ろう」といった早めの気づきにつながります。
Report Card
Report Cardは、日本の通知表にあたる書類です。
学期が終了した時点での成績がまとめられており、その学期の評価を確認できます。
Transcript
Transcriptは、Report Cardとは役割が異なります。
高校生活全体を通して履修した授業や取得した単位、成績、GPAなどが記録される公式な学習記録であり、大学出願や転校などで提出する重要な書類です。
まとめ
Transcript(トランスクリプト)は、高校で履修した授業や成績、取得した単位などが記録された高校生活の公式な成績証明書です。
大学出願や奨学金の申請などで提出を求められることも多く、高校生活の中でも特に重要な書類の一つといえます。
高校生活が始まったら、Transcriptの内容を定期的に確認し、お子さんの学習状況や卒業要件の達成状況を把握しておくと安心です。
