「英語で会話が続かない…」そんな悩みを抱えていませんか?
アメリカ生活の中で、スモールトークや雑談の場面になると、つい会話が止まってしまう…。
そんな私がAudibleで出会ったのが、永松茂久さんのベストセラー『人は話し方が9割』でした。
日本語の会話術の本ですが、その中にある「拡張話法」は、実は英会話にも応用できると気付いたのです。
今回はその気付きと、英語での会話に活かすヒントをご紹介します。
『人は話し方が9割』の著者 永松茂久さん

実は私は、永松茂久さんのメールマガジンを購読していました。
なんと、毎日届く「3分メッセージ」が300日間も続くんです!
メッセージの中では、たとえば「2:6:2の法則」に触れながら、「すべての人に好かれなくてもいい」という安心感をくれたり、
「律儀もほどほどに」というタイトルの日には律儀でいること、謙虚でいることの大切さを認めながらも、「我慢して後悔するほうが、よっぽどもったいない」と教えてくれました。
心にふっと余白が生まれるようなメッセージが毎日届くこの3分メッセージ、
気になる方は、ぜひ永松さんの公式サイトから登録してみてください。
『人は話し方が9割』はどんな本?
永松茂久さんの『人は話し方が9割』は、「会話が苦手」「何を話せばいいかわからない」と悩む人に寄り添ってくれる一冊です。
この本では、「うまく話す」ことよりも「相手を否定せずに聞く姿勢」が、実は一番大切なんだということを教えてくれます。
たとえば、
- 「否定しない空気」が安心感につながる、相手を全肯定するスタンス
- 「好かれようとする話し方」よりも、「嫌われない話し方」を意識すること
- 自分の話を増やすよりも、「相手の話を引き出す力」を育てること
など、話し下手でもすぐに実践できる会話のヒントがたくさん詰まっています。
私自身も、日本語・英語問わず、沈黙や会話のプレッシャーを感じることが多かったのですが、この本に出会って、「話し方は技術じゃなくて“あり方”なんだ」と気付かされました。
そんなたくさんのヒントの中でも、「これなら私にもできるかも」と思えたのが、「拡張話法」というテクニックでした。
「拡張話法」ってなに?──会話がふくらむ5つの魔法
沈黙が気まずい。
「何か話さなきゃ…」とプレッシャーを感じて、うまく言葉が出てこない。
そんな経験、ありませんか?
実は私も、日本語でも英語でも、会話を広げるのが得意ではなく、「自分って話し下手だなぁ」と感じることがよくあります。だからこそ、『人は話し方が9割』の中で紹介されていた「拡張話法」という考え方に強く惹かれたのかもしれません。
拡張話法とは、相手の話をふくらませて、自然に会話をつなげる技術。
自分から無理に話題を出そうとしなくても、
相手の話にリアクションして、繰り返し、共感し、ほめて、質問するだけで、会話は驚くほどスムーズに広がっていきます。
実際の流れは、とてもシンプルです:
🔷感嘆(Wow! That’s cool!)
🔷反復(You went to Kyoto?)
🔷共感(I love Kyoto too. Such a beautiful place!)
🔷賞賛(You have great taste!)
🔷質問(What did you like the most about it?)
この5つのステップ、英語での会話にもそのまま使えると思いませんか?
次のパートでは、英語のスモールトークでこの拡張話法をどう活用できるのか、シーン別の具体例と一緒にご紹介します。
英会話にどう応用できる?スモールトークの悩みに効く!
拡張話法の流れは、日本語だけでなく英語の会話にもそのまま応用できます。
特に、アメリカ生活の中でよくあるスモールトーク――たとえば、子どもの学校行事での立ち話、職場でのちょっとした会話など、「何を話せばいいかわからない」「沈黙が気まずい」と感じる場面で使うことができます。
感嘆 →反復 → 共感 → 賞賛 → 質問という5つのステップを少し意識するだけで、会話が自然に広がっていきます。
つまり、『リアクションして、繰り返し、共感し、ほめて、質問する』これだけで、英語でも会話が止まらなくなるんです。
ポイントは、相手の話にしっかり反応して、共感しながら自然に質問で広げていくこと。
私は、質問をしないまま話が終わってしまい、次の話題が見つからない。そんなループにはまることがよくあります。
職場でのスモールトーク
話題例:同僚が「週末にハイキングに行った」と話してきたとき
感嘆 | Wow, that sounds amazing! |
反復 | You went hiking this weekend? |
共感 | I love spending time in nature too. It’s so refreshing. |
賞賛 | You’re so active! I wish I had your energy. |
質問 | Where did you go hiking? Would you recommend it? |
学校(保護者同士の会話)
話題例:保護者が「宿題が多い」と言っている
感嘆 | Oh, I know what you mean! |
反復 | Your child had a lot of homework last night? |
共感 | Mine too. It’s been a lot lately. |
賞賛 | But they are working really hard. That’s great. |
質問 | Do they usually finish it be themselves? |
ファミリーパーティー
話題例:親戚が「新しいレシピに挑戦した」と話したとき
感嘆 | Really? That’s awesome! |
反復 | You tried a new recipe? |
共感 | I like trying new recipes too—it’s fun! |
賞賛 | You’re such a great cook. Everything you make is delicious. |
質問 | What was the dish? Can you share the recipe sometime? |
拡張話法に使えるキーワード集
「話を広げたいけど、何て返せばいいのか分からない…」
そんなときに役立つのが、拡張話法の考え方に基づいたリアクション用キーワードです。
会話のきっかけがつかめないと感じたとき、このキーワードをひとつ思い出すだけで、
英語でも自然に会話をつなぐことができるようになります。
本の中では、このキーワード集を毎日眺めて、自分のものにしていくことが大切だと書かれています。
日本語 | 英語 |
---|---|
そうだよね、わかるよ | Yeah, I know what you mean. |
よかったね、私も嬉しい | I’m so glad! That makes me happy too. |
やっぱり | I knew it! |
なるほどー | That makes sense. |
へー、それでどうなったの? | Really? What happened next? |
ありがとう、本当に嬉しい | Thank you, I really appreciate it. |
大丈夫、うまくいくよ | Don’t worry, it’ll work out. |
助かります | That helps a lot. / I really appreciate it. |
『人は話し方が9割』をAudibleで聴こう
本を読む時間がなかなか取れない…という方にも、『人は話し方が9割』はAudibleで聴くのが断然おすすめです。
再生時間は約3時間半
・朝のお弁当作りの間
・通勤中
・お皿洗いをしている時
少しずつ聴けば、1週間以内に聴き終えることも十分可能です。
声で聴くことで、言葉のニュアンスやリズムも自然に入ってきて、「あ、そうか!」という気付きがスッと染み込んでくるのもAudibleの魅力です。
まとめ:話し方ひとつで、会話はもっと楽になる
英語の会話が続かない…そんな悩みを抱えていた私にとって、『人は話し方が9割』は大きなヒントをくれた一冊でした。
特に「拡張話法」の考え方は、日本語に限らず、英語のスモールトークでもそのまま活用できます。
相手の話にリアクションして、繰り返し、共感し、ほめて、質問する。
たったそれだけで、会話は驚くほどスムーズに広がっていくのです。
英語が得意じゃなくても大丈夫。
一言ずつ、シンプルな英語で「聞く力」を育てていけば、自然と「話せる」自分に近づけます。
もしこの考え方をもっと取り入れてみたいと思ったら、ぜひ『人は話し方が9割』をAudibleで聴いてみてくださいね。