日本の家族や友人へ、アメリカから国際郵便を送りたい。
どこから、どのように送れば良いのだろう。
この記事では、アメリカの郵便局(USPS)から日本への荷物の送り方について、下記の3点をお伝えします。
- オンラインでの送料の比較方法
- 梱包のコツ
- ラベルの作成方法
アメリカの郵便局USPSとは?
アメリカの郵便局は、USPS (United States Postal Service)と呼ばれ、連邦政府が管理している公共機関です。
国内外の書類や荷物を配送することができ、私は日本への荷物もUSPSから送っています。
USPS サービスの違い
荷物の準備を始める際に、まず初めに考えたいのが、箱の大きさと重量。
何を送りたいのか、大きさ、重さはどれぐらいあるのか。
USPSのウェブサイトでサービスを比較し、箱の大きさを決めましょう。
オンラインでサービスの比較
USPSのウェブサイトで送料の計算ができます。
(*下記情報は、2023年10月時点での情報です。)
まず初めに、サービス内容を比べてみましょう。
メインメニューの「Send」にマウスのカーソルを合わせ、「Calculate a Price」をクリックします。
「What’s the destination country?」→「Japan」
「What are you sending?」→ 何を送ろうとしているのか。
それ以外のvalueの箇所は、空欄でOKです。
何を送るのかの選択肢をクリックすると、送料や日数等の情報が出てきます。
オンラインで送料の比較
では、箱の大きさによる送料の違いをみてみましょう。
今回は、USPS指定の箱を使用する、フラットレート【箱】の送料比較をしてみたいと思います。
Mediumサイズの箱は、縦入れと横入れバージョンがあります。
下記のサイズは縦入れのものを表記しています。
今回は、Tシャツとお菓子を送るので、箱の幅が4cmのSmallの箱には入り切りません。
Mediumの箱を選びたいと思います。
箱は、郵便局で無料でもらうことができます。郵便局の入口付近に置かれていることが多いです。
オンラインで注文することもでき、送料無料で配達してもらえます。
郵便局の棚に通常置かれていないサイズ、例えばPadded Envelope(クッション封筒)等は、
オンラインで注文するのが良いです。
Flat Rateのサービスで送りたい場合、箱にFLAT RATE BOXと書かれているか、
必ず確認するようにしましょう。
箱の梱包
送れないものとは?
梱包を始める前に、送ってはいけない物が含まれていないかどうかを確認しましょう。
下記のように、日本へ送れない物があります。その他にも細かい規制があることがあります。
不確かな場合や、詳細が必要な場合は、ご自身でのご確認をお願いいたします。
- 危険物、爆発物
- 薬物、麻薬等
- 水銀(体温計や気圧計の機器等も含む)
- マニキュアや香水(アルコール成分を含むもの)
- タバコ(電子タバコも含む)
- アルコール飲料
- わいせつ、不道徳な物品
- 生鮮食品、肉類(肉類のエキスを含むもの)
- 現金、小切手等
梱包のコツ
箱に荷物を詰めていく際に、アイテムの詳細、金額、重量(ポンド、オンスで)、原産国をメモしていきましょう。
後でラベルを作成する際に、個々のアイテムの詳細が必要になります。
ラベルの作成方法
ラベルを作成します。
郵便局へ行く前に、事前にオンラインで作成できます。
メインメニューの「Send」にマウスのカーソルを合わせ、「Click-N-Ship」をクリックします。
アカウントにログインします。
アカウントがない場合は作りましょう。
2023 年5月8日から、従来のClick-N-Shipが、Enhanced Click-N-Shipにバージョンアップしました。
Enhanced Click-N-Shipを試してみたいと思います。
「Create a Single Label」をクリックします。
2023年12月追記:
Enhanced Click-N-Shipを使うと、最後に支払いをするところでエラーが続き、それ以上進むことができませんでした。
従来のClick-N-Shipに戻り、再度入力をしたら、ラベル印刷までできました。
ステップ1:送り先の記入
「Save to Address Book」にチェックマークを入れておくと、次回送付時に便利です。
*危険物の有無の確認
(電池類の有無も含む)
ステップ2:サービスと箱のタイプを選択
荷物を送る予定日を、カレンダーマークをクリックして選択
パッケージタイプ → USPS Flat Rate Packaging
サービス → Priority Mail International
(Priority Mail Express InternationalのFlat Rateは、封筒サイズにしか対応していないようです)
Shipping Dateの注意:荷物はラベル作成の翌日から3日以内に送らないといけません。
その期間に送れなかった場合は、返金申請ができるので、必ず早めに行いましょう。
・Priority Mail International
・Priority Mail Express International
上記2サービスの違いは、かかる日数です。
Expressは3-5営業日、Expressでない方は、6-10営業日と書かれています。
(Expressで送る場合、フラットレートのサービスは封筒サイズのみ。箱を送る送料は、重量によって決まります。)
Priority Mail Internationalを選択した後、「View Package Types」をクリック。
箱の種類が出てくるので、ここで「Priority Mail International Medium Flat Rate Box」を選択。
ステップ3:荷物の総合計の金額を記入。
ステップ4:保険が$200までは無料でついてくるので、デフォルトのまま、「Insurance」を選択。
ステップ5:荷物が配達されなかった場合にどうするか、どちらかを選択。
Return to Sender – 送り主へ返送
Abandon – 現地で廃棄
ステップ6:荷物の詳細を記載。
コンテンツ → ギフトを選択
荷物の総金額が$2,500以下である場合、また商用でない場合、Step 6での*Contents以下の項目は空欄でOK。AES exemptionもデフォルトの「Package value is less than $2,500」のままでOKです。
今回はギフトを送る設定です。商材等を送る際には、ライセンス番号等をご確認ください。
ステップ7:荷物の詳細を記入
「Add an Item」をクリックすると、詳細画面が出てくるので、そこに詳細を記入。
Tシャツの詳細を記入してみました。
アイテム名、カテゴリー、サブカテゴリーを記入 → 数量、金額、重量を記入
「Country of Origin」は、Tシャツに書かれている原産国を記入しました。
重量はポンド、オンスで記入しなければいけません。
ちなみに、私はキッチンスケールを使って量っています。
その他、クッキーとアーモンドスナックの情報も記入しました。
ステップ8:Landed Cost の見積もり
上記ステップ7でのアイテムの詳細に基づき、Landed Cost の見積もりが計算されます。
以前のClick-N-ShipではこのLanded Costの詳細は出てこなかったので、新しく追加されたステップと思われます。
USPSの説明によると、Calculated Landed Cost Estimateとは、配送される際に荷物と内容物に課せられる税金、関税、輸入手数料の見積もりのこと。
金額は正確ではないが、受取人が配達時に支払うべき金額の概算である、とされています。
「View Summary」をクリックすると、内訳を見ることができます。
アメリカから荷物を受け取る際に、
今まで費用を払ったことないけど…?
今までは課税をされることなく届いていたということでしょうか。
今回、Enhanced Click-N-Shipで送るのは初めてなので、実際に到着時に支払いが必要であった場合は、その詳細をブログ記事に追加しようと思います。
(追記)
日本の家族へ荷物が届いた後に確認をしたところ、普通に配達され、税金を請求されることもなかったとのことでした。
ステップ9:支払いとラベル印刷
ここまできたら、荷物の準備完了まであと少しです!
「Add to Cart」をクリック → カート内の詳細画面
画面の右下にある「Pay Now」をクリック → 支払い画面へ
クレジットカード、デビットカード、ペイパルで支払うことができます。
支払い後、ラベルを印刷します。
ラベルは3枚印刷されます。
3枚全てを透明なプラスチックの封筒・袋に入れ、荷物に貼り付けます。
家に透明な袋がない場合は、印刷したラベルをUSPSへ持っていき、窓口で係員に渡すと、袋に入れてくれます。(ラベルは事前に切っておきます)
これで荷物の梱包&ラベリングが完了!
ステップ10:郵便局で荷物の送付
USPSの窓口へ荷物を持っていき、荷物を送りたい旨を伝えましょう。
フレーズは、下記をご参照ください。
“Hi, just dropping this off.”
“Hello, I am here to drop this off.”
“Hello, I am trying to send this package to Japan.”
SmileとThank you!もお忘れなく。
荷物の追跡
USPSで荷物を送った後、USPSのウェブサイトで追跡ができます。
日本の郵便局のウェブサイトでも同様に追跡を行なえます。
アメリカを出国するまでは、USPSの追跡の方が、詳細を確認しやすいです。
しかし、アメリカを出国した後は、日本の郵便局の追跡の方に郵便局の詳細などが出るようになります。
荷物がどちらの国にあるかに応じて、追跡を行うウェブサイトを選択するのをおすすめします。
まとめ
アメリカの郵便局、USPSで日本への荷物を送る方法をお伝えしました。
アイテムの重量記載等、初めは手間取って時間がかかると思います。
少しでもこの記事がお役に立てば嬉しいです♪