日差しがきついアメリカでは、日焼け止めはかかせません。
子どもたちには、毎日日焼け止めを塗る習慣を付けたいものです。
顔や腕がベトベトする、塗る時に手が汚れる、嫌なにおいがする。。。
日焼け止め嫌!
日焼け止めを子どもに塗るのに、苦労したり、時間がかかったりしていませんか?
私自身も、軽めのローションのような日焼け止めを買ったり、ブランドを変えてみたり、いろいろ試してきたけれど、その度に失敗に終わり、子どもに日焼け止めを塗るのにかなり苦戦してきました。
やっと、これだ!という日焼け止めを見つけることができたので、ご紹介したいと思います。
日焼け止めを選ぶ基準は何?
日焼け止めは、何を基準に選びますか?
SPFでしょうか。
紫外線の種類、SPF、日焼け止めの成分、特徴などを知っておくと、選びやすくなります。
紫外線とは?
日焼け止めは、肌を紫外線から守るためのもの。
紫外線は、「太陽光線」の一つで、ウルトラバイオレットライト(Ultraviolet light)といい、「UV」と略されます。
紫外線は、UVA、UVB、UVCと3種類に分けられ、そのうちUVCはオゾン層に阻まれて地上には届かないので、気を付けないといけないのは、UVAとUVBです。
- 肌の深い層に浸透する
- 肌の老化やしわの原因となる
- 肌の奥を傷つける
- 一年中、一日中存在している
- 日焼けの原因となる
- 皮膚がんのリスクに影響する
- 肌の表面を攻撃する
- 正午や夏季に強くなる
肌の深層を傷つける【UVA】から守る
日本では、UVAを防ぐ効果を表すのに、「PA」が使われます。 4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、UVAに対する防御効果が高いことを表しています。
アメリカで売られている日焼け止めには、このPAの表示が見当たりません。
代わりに書かれているのが、「Broad spectrum(広域スペクトル)」です。
これは、UVAとUVBの両方の紫外線に対して適切なレベルの保護を提供することを示しています。
アメリカで日焼け止めを探す時は、Broad spectrumの文字があるかどうかを確認しましょう。
肌の表面を傷つける【UVB】から守る
SPFは、「Sun Protection Factor」の略で、肌を紫外線(UVB)からどれだけ守ってくれるかを示しています。
例えば、SPF 30の日焼け止めを使用すると、肌が日焼けするまでの時間が通常の日焼け止めなしの場合よりも30倍長くなります。
数値が大きいほどUVBに対する防御効果が高くなります。
ただし、高ければ高いほど良いというわけではなく、生活シーンによって使い分けをしましょう。
(数値が高い分、肌に負担をかけてしまいます)
- 通勤や通学、散歩、買い物などの日常生活: SPF 15〜30
- 屋外活動(短時間): SPF 30〜50
- 屋外活動(長時間): SPF 50以上
- ビーチやスポーツ: SPF 50以上
「ケミカル?」「ノンケミカル?」
日焼け止めに含まれる紫外線を防ぐ成分は、大きく2つに分けることができます。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤です。それぞれの成分で作られた日焼け止めは、「ケミカル」と「ノンケミカル」と呼ばれることがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、その特徴を把握しておくと使用シーンや自分の肌に合った日焼け止めを選びやすくなります。
ケミカル:紫外線吸収剤が入っている
紫外線のエネルギーを吸収する
(メリット)
肌なじみが良く、伸びが良い。
(デメリット)
吸収剤が肌に合わない場合、ヒリヒリや赤みが出ることがある。
ノンケミカル:化学的に合成された、紫外線吸収剤を使っていない
紫外線散乱剤が入っている
紫外線を散乱させる
(メリット)
肌への負担が少ないため、敏感肌の方におすすめ。
(デメリット)
白くなりやすいことがある。
UVインデックス(UV指数)の確認
アメリカ国立気象局 National Weather Serviceのサイトで、毎日のUVインデックスを確認することができます。
1~2:弱い
3~5:中程度
6~7:強い
8~10:非常に強い
11+:極端に強い
サンゴ礁への影響(ハワイ)
紫外線吸収剤は、サンゴ礁の白化の大きな要因とされています。
ハワイ州では、海洋生物や海洋環境の保護、サンゴ礁への悪影響を最小限に抑えるため、化学物質を含む日焼け止めの販売が禁止されています。「ハワイリーフコンプライアント法(Act 104)」と呼ばれ、日焼け止め製品に関する規制が定められています。
具体的には、オキシベンゾンとオクチノキサートという化学フィルターを含む日焼け止めの販売が禁止されています。
環境に配慮した日焼け止めを選ぶことが重要です。
オキシベンゾン = Oxybenzone
オクチノキサート = Octinoxate
環境にやさしい日焼け止めを選ぶには?
ハワイでの規制を受け、ノンケミカルの日焼け止めが増えてきています。
紫外線吸収剤ではなく、酸化亜鉛や酸化チタンなどの、紫外線散乱剤を含む日焼け止めを選ぶと良いです。
酸化亜鉛 = zinc oxide
酸化チタン = titanium oxide
日焼け止め スプレー式
我が家の子どもは、クリームやローションの日焼け止めを、ベトベトするからという理由でずっと嫌がっていました。
「スプレー式」のものが欲しいと言われたこともあります。
スプレー式っってどうなの?
- 塗るのが簡単
- 素早く塗ることができる
- 水や汗に強い
- 吸引の危険性がある
- ムラになることがある
- オゾン層への影響の懸念がある
スプレー式は便利です。しかし、成分の吸引の危険性があることと、環境への影響が気になることから、スプレー式は一度購入しただけで、それ以降は使用していません。
日焼け止め おすすめは【ミスト式】
スプレー式以外で、塗りやすい日焼け止めがないかとネットで探していたところ、ミストの日焼け止めがあることを知りました。
たまたま寄ったお店で、探していた日焼け止めが見つかりました。
それは、Sun Bumのミスト式日焼け止め!
この日焼け止めに変えてから、子どもたちの日焼け止めに対する抵抗感が低くなり、自ら日焼け止めを付けるようになりました!
強制的に付けさせるのは、毎日のことだと親も子どもも嫌な気分になります。
お互いのストレスを軽減できて、このミスト式の日焼け止めに感謝♪
- SPF 45
- Broad Spectrum (UVAとUVBの両方から肌を保護する)
- ハワイリーフコンプライアント法(Act 104)規格適合
- 耐水性(40分間)
- 抗炎症作用と抗酸化作用を持つ植物のウィッチヘーゼル含有
- 有効成分:ホモサレート15%、オクトクリレン7%、オクチサレート5%、アボベンゾン3%
- バナナのような香りがする
顔に塗る際には、直接顔にスプレーをしないこと。
一度手にスプレーをしてから、顔に塗りましょう。
アメリカ日焼け止め まとめ
日差しがきついアメリカでは、日焼け止めはかかせません。
- SPFの数値を確認(肌の表面を傷つけるUVBからの保護)
- Broad Spectrumの記載があるかを確認(肌の深層を傷つけるUVAからの保護)
- 環境に優しいものを選ぶ(オキシベンゾン = Oxybenzone、オクチノキサート = Octinoxateを含まない)