しばらくアメリカに住んでいて、英語にも慣れてくると、
「自分の英語力がどのくらいなのか知りたい」
「力試しとして、TOEICやTOEFLを受けてみようかな」
そんなふうに考える方も多いのではないでしょうか。
日本では就職活動でTOEICが有名ですが、アメリカではTOEFLという言葉を耳にすることが多いですよね。
実はこの2つのテストは、目的も内容も大きく異なります。
この記事では、アメリカに住む人の視点から見た TOEIC と TOEFL の違いをわかりやすく整理します。
「どちらを受けたらいいのか」「アメリカでも受験できるのか」など、気になるポイントもあわせて解説します。
TOEICとTOEFLの基本情報を整理しよう
「TOEIC」と「TOEFL」、どちらも同じETS(米国のEducational Testing Service)が運営している英語力を測るテストですが、目的・内容・使われる場面が大きく異なります。
まずは、それぞれがどんなテストなのかを簡単に整理してみましょう。
TOEIC(Test of English for International Communication)
目的:
ビジネスや職場での英語コミュニケーション力を測るテスト
| テスト名 | 内容 | 時間 | 満点 |
|---|---|---|---|
| TOEIC Listening & Reading | 職場や日常の英文・会話の理解力を測る | 約2時間 | 990点(L495+R495) |
| TOEIC Speaking & Writing | 話す・書く能力を測る | 約1時間 | 各200点 |
特徴:
- リスニングとリーディング中心(スピーキング・ライティングは別テスト)
- 文法・語彙・読解・日常会話・メール文などが出題
- すべてマークシート形式
- 会話の内容は「会社・出張・電話・会議」などビジネス寄り
こんな人におすすめ:
✅ 日常や職場で英語を使っている人
✅ 英語力を客観的な数字で確認したい人
✅ 長くアメリカに住んでいて、自分の英語力をもう一度見直したい人
TOEICには「Listening & Reading(L&R)」と「Speaking & Writing(S&W)」の2種類のテストがあります。それぞれ別の試験として実施されており、多くの方が受験するのは「L&Rテスト」です。
一般的に「TOEICを受ける」と言う場合は、このL&Rテストを指します。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)
目的:
英語を母語としない人の「学術的な英語力(アカデミック英語)」を測るテスト
| テスト名 | 内容 | 時間 | 満点 |
|---|---|---|---|
| TOEFL iBT(Internet-Based Test) | Reading・Listening・Speaking・Writingの4技能を総合的に測る | 約2時間 | 120点(各30点) |
特徴:
- 4技能(読む・聞く・話す・書く)すべてを1回で測定
- 出題内容は大学講義・レポート・グループディスカッションなど学術的テーマ
- すべてパソコンで受験(スピーキングはマイクに向かって回答)
- 世界中で留学・入学の英語力証明として認められている
こんな人におすすめ:
✅ アメリカや海外の大学・大学院への進学を考えている人
✅ 英語で授業を受けたり、レポートを書く機会がある人
✅ 学ぶための英語力(読む・聞く・書く・話す)を総合的に伸ばしたい人
TOEFLは、主に英語が母語でない学生のための学術英語テストです。
そのため、アメリカの高校に通っている場合や、英語で授業を受けている学生は、
大学出願時にTOEFLの提出が免除されることもあります。
(ただし、大学やプログラムによって条件が異なるため、出願先の公式サイトでの確認が必要です。)
アメリカでの受験事情
日本ではTOEICの受験会場が多く、年に何度も試験が行われていますが、
アメリカでは少し事情が異なります。
TOEICはアメリカでも受験できる?
結論から言うと、アメリカでもTOEICは受験可能です。
ただし、日本のように頻繁に開催されているわけではなく、都市部の限られた会場のみで実施されています。
受験のポイント:
- 会場はニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどの主要都市が中心
- 試験日程は不定期(公式サイトで確認が必要)
アメリカではTOEICを受ける人は多くありません。受験者の多くは、アジア出身のビジネスパーソンや留学生です。「アメリカ在住でも自分の英語力を客観的に知りたい」という方が、力試しとして受験するケースが多い印象です。
TOEFLはアメリカ全土で受験可能
TOEFLは、アメリカ国内でもっとも広く実施されている英語試験のひとつです。
全国どこからでも受験できるよう整備されており、試験会場数・日程ともに豊富です。
受験のポイント:
- 試験はパソコン上で行う「TOEFL iBT(Internet-Based Test)」
- 会場受験と自宅受験(Home Edition)の両方が選べる
- 申し込み・結果確認はすべてオンラインで完結
- 試験実施回数が多く、ほぼ毎週どこかで受験可能
TOEFLは留学・進学を目指す学生のほか、「自分の英語力をアカデミックな観点で確認したい」という社会人にも受験されています。特に、大学で授業を聴講したい・英語で資格を取得したいといった人にとっても、有効な英語力証明になります。
ポイントまとめ
- TOEIC:アメリカでも受験可能だが、開催回数・会場数は限られる。
- TOEFL:全米どこからでも受験可能。自宅受験も選べて柔軟。
- アメリカ在住の社会人が英語力を確認したい場合は、TOEICが現実的。
- 留学・大学進学を目指す場合は、TOEFLが必須。
(ただし、アメリカの高校で英語で授業を受けている場合は、提出が免除されることが多い)
アメリカに住む人におすすめなのはどっち?
アメリカに住んでいる方の場合、どちらのテストを受けるべきかは “目的” によって変わります。
それぞれのテストが向いている人を、状況別にまとめてみました。
| 状況 | おすすめのテスト | 理由 |
|---|---|---|
| アメリカで生活や仕事の中で英語を使っている | TOEIC | ビジネスや日常の英語力を測るのに最適。自分の英語力を数値で確認できる。 |
| 留学・大学・大学院進学を目指している | TOEFL | 出願時にスコア提出が必要なことが多い。学問的な英語力(読む・書く・話す・聞く)を総合的に評価。 |
| 英語を勉強し直したい・力試しをしたい | TOEIC | リスニングとリーディングに集中できる。 |
| 英語で授業や資格取得を考えている | TOEFL | アカデミック英語(講義・発表・論文)への対応力が必要。 |
まとめ
長くアメリカで生活していると、「英語は日常的に使っているけれど、どのくらい通じているのだろう?」と感じることがあるかもしれません。
そんなとき、TOEICやTOEFLのようなテストは、自分の英語力を客観的に見つめ直すきっかけになります。
- 仕事や生活の英語を磨きたいなら → TOEIC
- 学びや進学に向けて英語を伸ばしたいなら → TOEFL
どちらを選ぶにしても、
「今の自分を知ること」から、新しい学びの一歩が始まります。
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