アメリカへ引越してきたばかりの頃、ゴミの出し方に悩みました。
ゴミの分類、どうしたらいいの?
ゴミの分け方が分からない。どのコンテナに入れるのかが分からない。
そして、一番悩んだのは、何をリサイクルとして分類したら良いのかが分からないということでした。
慣れてしまえば、問題なし!
しかし、私と同じように、アメリカへ引越してきたばかりで、ゴミの出し方に戸惑っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、アメリカでのゴミの分別方法や粗大ゴミの捨て方を詳しく説明します。これを読んで、安心して新生活をスタートさせましょう!
ゴミの分け方
アメリカでのゴミの分け方は、3通りあります。
- リサイクル(Recycling):
(リサイクル可能な物は、洗ってから出すことが推奨されます。)
・紙類
・プラスチックボトル
・缶
・ガラス瓶
・アルミ缶・スチール缶、その他の小さな金属製品 - 生ゴミ(Compost):
(コンポスト(Compost) は有機ゴミを分解して堆肥を作るプロセスを指します。)
・食べ物の残り (Food Scraps): 野菜の皮、果物の種、残飯、コーヒーかすなど
・庭のゴミ (Yard Waste): 草、落ち葉、刈り取った枝 - 一般ゴミ(Landfill Waste/Trash):
リサイクルや堆肥化ができないゴミは一般ゴミとして処分されます。
食料品袋、包装材、紙くず、プラスチック包装など
通常のゴミとして出せないもの、危険物扱いとされるものがあるので、お気を付けください。
下記は一例です。
・電子機器(パソコン、タブレットなど)
・ペンキ、溶剤
・クリーン用品(漂白剤など)
・電池(アルカリ電池、ボタン電池)
・蛍光灯(CFL電球、蛍光管)
・自動車用液体(オイル、アンチフリーズ)
・処方薬や医薬品 → 病院で回収サービスを行なっているところがあります
・家具(ソファー、マットレスなど)
・大型家電(冷蔵庫、洗濯機、乾燥機)
リサイクルできるもの
リサイクルとして出せるゴミは、以下のようなものがあります。
・紙類
・段ボール
・プラスチック
・ガラス
・金属製品
コンポスト(堆肥処理)できるもの
土に還ることができるものを、コンポストのゴミとして出すことができます。
アメリカでコンポストとして出せるゴミは、以下のようなものがあります。
・野菜や果物の皮、芯、種
・コーヒーかすとフィルター
・茶葉とティーバッグ(天然素材のもの)
・卵の殻
・パンやシリアル類
・落ち葉、草、小枝、花の茎など、庭から出るゴミ
・新聞紙や紙袋(非光沢でインクが植物ベースのもの)
・ペーパータオルやトイレットペーパーの芯
・紙製の卵パック
・Compostableと書かれているテイクアウト用の容器
Compost コンポスト用のゴミ袋
自治体によっては、コンポスト用のキッチンに置けるバケツ(ペール)を配布しているところがあります。
コンポスト用のバケツに、コンポスト専用の袋を入れて使うと、生ゴミを簡単に捨てることができます。
コンポスト専用のゴミ袋は、「Compostable Bag」または「Biodegradable Bag」と呼ばれています。
これらの袋は、主に植物由来の素材でできていて、バクテリアや微生物によって分解され、土に還ることができます。
アメリカでのゴミの出し方
一戸建てに住む場合
一戸建てに住む場合、ゴミの分別ルールは自治体によって異なりますが、基本的には可燃ゴミ、リサイクル、生ゴミに分別され、それぞれ専用のゴミ箱(ゴミ用のコンテナ)があります。
引越しの際に、住む地域のゴミ収集会社に申し込み、ゴミ箱(ゴミ用のコンテナ)をリクエストします。
各地域で、週に1回、ゴミ収集の日が決まっています。市や町のウェブサイトで確認できます。ウェブ上で情報が見つからない場合は、近所に聞くか、近所のゴミのコンテナがいつ道路に出されているかを確認しましょう。
ゴミ収集日の朝、または前夜に、ゴミ箱(ゴミ用のコンテナ)を道路際に置きます。
ゴミが収集された後、ゴミ箱(ゴミ用のコンテナ)を元の位置に戻します。家の前にゴミ箱を長時間放置しないようにしましょう。
アパートに住む場合
アパートに住む場合、多くのコミュニティでは専用のゴミ集積所やコンテナが設置されています。
アパート内には通常、共用のゴミ捨て場が設置されています。契約時に管理者から説明を受けたり、敷地内の案内板で確認できます。
一部のアパートでは、ゴミを出せる時間帯が決まっている場合があります。通常は、いつでもゴミ捨て場を利用できますが、リサイクルの日が決まっている場合は、その日に合わせて出すようにしましょう。
アパートの規則に従ってゴミ出しをします。
高層アパートでは、各階にダストシュートが設置されている場合があります。
粗大ゴミの捨て方
粗大ゴミ (家具、電化製品など) や有害廃棄物 (ペイント、電池など) は、通常のゴミ収集とは別の方法で処理する必要があります。
英語で何という?
粗大ゴミ回収:Large item collection
家庭用有害廃棄物:Household hazardous waste
一戸建てでの粗大ゴミの出し方
自治体のウェブサイトやカスタマーサービスに連絡して、粗大ゴミの収集を依頼する必要があります。多くの場合、指定された回収日が設定されるため、その日に合わせて粗大ゴミを出します。
私が住んでいる地域では、年に3回、無料で粗大ゴミを回収をしてもらえるサービスがあります。
回収が必要な時に、カスタマーサービスへ電話をして回収の予約をします。
アパートでの粗大ゴミの出し方
アパートによっては粗大ゴミの回収日が設けられています。事前に管理会社やオーナーに確認し、回収日に指定された場所に粗大ごみを置くことが一般的です。
プラスチック袋・電池のリサイクル
TargetやBest Buyなどの大手小売店では、環境保護の取り組みとして、プラスチック袋や電池のリサイクルプログラムが提供されています。
店内入口付近に、使専用のリサイクルボックスが設置されています。
プラスチック袋
通常の買い物袋だけでなく、ジッパー付きのバッグやクリーニング用のプラスチックカバーも回収できます。ただし、食品や液体が付着していない、清潔な状態のものに限られます。
電池
一般的に、家庭用のアルカリ電池、リチウム電池、ニッケル水素電池などが回収対象です。
その他リサイクル
各店舗によってサービスは異なりますが、使用済みのカートリッジや電子機器、電球のリサイクルプログラムも提供している場合があります。
チャイルドシートのリサイクル
Targetでは、チャイルドシートをリサイクルできるプログラムがあります。
Targetのチャイルドシート回収プログラムは、古いチャイルドシートをリサイクルしつつ、新しいベビー用品を割引価格で購入できる画期的な取り組みです。
買い替えが必要になったり、不要となったチャイルドシートをTargetでリサイクルして、新しいチャイルドシートやベビーカーを購入するために使えるクーポンをもらうことができます。(プログラム内容は変更することがあります)
このプログラムは、通常年に1回のみ行われているので、開催期間を確認して、リサイクルに参加しましょう。
アメリカでのゴミの分別と出し方 まとめ
アメリカでのゴミの分別方法は地域や住居タイプによって異なりますが、基本的なルールを理解すれば難しくありません。アパートでは指定された集積所に決められた時間にゴミを出し、一戸建てでは自治体のルールに従ってゴミを収集日までに出しましょう。
リサイクルやコンポストを積極的に行うことで、環境保護にも貢献できます。